赤門アカデミーでは市販の参考書を使って自学自習を中心に勉強していただきます。
このページでは、当塾がどのような生徒でどのような参考書や問題集を使って指導していくのか、大まかな英語のカリキュラムについて説明いたします。
ただし、これはあくまでも最も一般的なカリキュラムで、当塾は一人一人に合わせてカリキュラムを作っています。
なので、生徒さんの学力、志望校によってはここに記載されているもの以外のもの、もしくはここに記載されているカリキュラムの途中から始める場合もございます。
自分にはどのようなカリキュラムが適切であるのか、気になる方はお気軽にご相談ください。
一般的な生徒の英語のカリキュラム
まず最初にご紹介するのは、当塾の一般的な生徒さんが最初にこなしてもらうカリキュラムです。
多くの生徒さんはまず英単語と英文法を集中的にやってもらいます。
この二つがある程度のところまで定着したら、次は長文読解に入ります。
そして、長文読解、英文法、英単語の3つがそれぞれ志望校に見合ったレベルまで到達すれば、必要に応じてリスニングや英作文の指導を行います。
また後ほど詳しく解説いたしますが、東大志望者に関しては、これらの一般的なカリキュラムをこなしてもらった上で、東大専門の対策をするためのカリキュラムに移ってもらいます。
それでは、英単語、英文法、長文読解、リスニング、英作文、の順で説明しています。
英単語
英単語は、入塾してくるほとんどの人ができていない分野です。
原因として学校の小テストで週に50個ずつとかなり遅いペースでやっている結果定着しないというのが一番多いです。
なので、ほとんどの生徒が英単語を一からやっていきます。
基本的にどの単語帳もそこまで悪くはないのですが、塾生さんには基本的にシステム英単語を使用してもらっています。
理由としては、綺麗に章のレベル分けがなされており、またミニマルフレーズというものもついているので覚えやすいからです。
ペースの目安としましては2ヶ月で1200個(センターレベル)まで覚えてもらい、その後の2ヶ月で残りをすべて覚えて4ヶ月で完璧にしてもらいます。
定着度の確認方法としては、指導例にもあげたように、毎週指導の前に小テストを行っています。
この結果次第でペースを早めたり、もう一周させたりしています。
また、ある程度定着してきたら(1周し終えたら)、毎日テストをラインで送信して、その結果を自己採点してもらって報告してもらっています。
高校1、2年生のうちは、ほぼ全員このシステム英単語を使わせてもらっています。
システム英単語を終えたら、東大志望かそうでないかによって使う単語帳が大きく異なってきます。
東大志望の場合は「鉄緑会」が出版している「鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」を推奨しています。
早慶、旧帝大などの難関大学の場合は「速読英単語上級編」を使用します。
「鉄壁」を2冊目の参考書として使う理由は、東大受験専門塾の鉄緑会が作っただけあって、東大受験に最適な単語帳となっているからです。
と言いますのも、東大英語の大きな特徴は、東大英語はほかの難関大学に比べてそこまで専門的な単語は少ないですのですが、論理的に複雑な文章を出題したり、簡単な単語の細かいニュアンスを正確につかんでいるか確認してくるような文章、問題を出題することです。
その点「鉄壁」は、東大英語に必要な単語の細かいニュアンスがしっかり解説されているので、東大志望者には必ずやらせています。
逆に、東大以外の難関大学は専門的で難しい単語が多く出題される文章があります。そのため、「速読英単語上級編」でこのレベルの単語を養うのです。
また、「速読英単語」シリーズは長文で英単語を覚える単語帳です。
これを最初に使わないのは、そもそもシス単の2章レベル(センターレベル)の単語ができていない人はまともに長文を読めないからです。
なので、長文で覚える「速読英単語」はこの時点ではあまり効果的ではありません。
しかし、シス単がが仕上がる頃になるともう十分難しい長文も読むことができるようになっています。そのため、「速読英単語 上級編」はかなり効果的で、同時に専門的な長文を読む練習にもなります。
以上の様に、英単語はまずはシステム英単語を4ヶ月を目標に仕上げて、そのあと東大志望者は鉄壁、その他の難関大学志望者は速読英単語上級編を使用していきます。
詳しくは、以下の英単語のカリキュラムと指導方法が解説されているページをご覧ください。
英文法
次に英文法のカリキュラムについて解説していきます。
英文法のスタートは人によって大きく異なります。
まず、高校1年生やあまり英文法の基礎概念が頭に入っていない人は、「安河内の新英語はじめからていねいに」という参考書を使います。
この参考書は僕の知っている限り一番わかりやすい文法の解説書です。
まずは、このはじめからていねいにをやることによって英文法の基礎的な知識を頭にインプットしてもらうようにしています。
高2以降の生徒の場合はこれに加えて同じく安河内先生が作った「東進英文法レベル別問題集Lv2」を解いてもらっています。
これは、はじめからていねいに問題が少なく知識が定着しにくいからです。
高校1年生はまだ学校で英文法がすべて終わっているわけではないのではじめからていねいにのみを使用します。
しかし高校2年生は基礎的な文法事項は復習になるので、より定着率を上げるためにレベル別問題集も同時並行で解いていきます。
東進のレベル別問題集がLv.3までいったら、次は「英文法語法ベスト400」を使用しています。
たいていの進学校ですと、高校2、3年生になって「スクランブル」や「ネクストステージ」など、1000問以上も掲載された英文法の問題集が配られます。
ベスト400はこのような網羅系の問題集をセンターレベルのみに限定したものです。
スクランブルやネクステは、私立大学のかなりハイレベルな文法問題まで収録されており一気に覚えることになります。
それでは、パンクしてしまう上、センターの文法問題を完璧にする上では、非効率的になるのです。
ベスト400が終了すれば、難関私立大学(早慶など)を志望している人は「桐原1000」をやってもらいます。
これは、英文法の網羅系問題集の中で一番難しい問題が含まれている本です。
他の大学の人は、他の科目や英語の他の分野の優先順位などを考えて余裕があれば桐原1000をやってもらいます。
詳しくは、以下の英文法のカリキュラムと指導方法が解説されているページをご覧ください。
英語長文
英語長文は英文法が東進英文法レベル別問題集Lv.2、英単語がシス単1~1200(センター英単語レベル)が7割くらい取れるようになってからとりかかります。
まず最初に使ってもらうのは「ハイパートレーニングLv.1」です。
単語と文法がある程度できても、実は長文が読めないという人が少なくありません。
そのような人たちには、英文の文法的構造を瞬時に読みながら見抜いて解釈するという、英文解釈力が備わっていないからです。
他塾さんの場合だと、英文解釈を長文読解をやる前にやるのですが、我々はこれらを一緒にやることで、効率な学習を可能にします。
それを可能としているのがハイパートレーニングなのです。
ハイパートレーニングは、英文解釈力を養うために必要な英文の文法的構造が1文1文はっきりと解説されています。
この文法的構造をしっかりと頭の中に入れて復習時に何回も音読することで、初めての文章でも無意識に英文解釈ができるようになり、すらすらと読めるようになります。
これを1ヶ月から2ヶ月ほどかけてじっくり何回も音読しながらやってもらいます。
Lv.1が終わればLv.2へ、これが終わればLv.3へと続きます。
また、早慶以上のレベルの大学を志望している人は「ポレポレ英文読解プロセス50」をやってもらいます。
これは、英文解釈の上級編の参考書です。
このレベルになると求められる英文解釈力が急に上がります。
なので、ポレポレを使ってそれを養うようにするのです。
東大志望者以外の人はこの段階までくると十分過去問が溶ける状態なので、過去問をやってもらいます。
詳しくは、以下の英語長文のカリキュラムと指導方法が解説されているページをご覧ください。
東大志望者は、過去問をやる前に「東大英語総講義」という参考書をやってもらいます。
これは、東大英語に独特な要約問題や段落整序問題などに必要とされる論理的読解力を養うためのものです。
東大志望者はこれを挟んで、東大英語を解いて行きます。
リスニング
リスニングについては、実はセンターレベルに関していうとそこまで特別な対策は必要ありません。
リスニング力を鍛えるのに、よくリスニングの教材をやる人が多いですが、リスニングが苦手な人がいきなり問題を解いても伸びません。
実はごく普通の、CD付きの長文問題集を、CDの音声と一緒に音読するだけでリスニング力はついてきます。
これでセンター7割くらいのリスニング力はつきます。
なので、センターでしか必要ない人はハイパートレーニングの音読時に必ずCDをつけるて音読するように指導し、あとは過去問を直前期に数年分解かせるだけです。
東大や外国語大学を志望して、難しいリスニングが出題される大学については、「キムタツリスニング」を使用します。
キムタツリスニングが終了すれば過去問に移ります。
詳しくは、以下のリスニングのカリキュラムと指導方法が解説されているページをご覧ください。
英作文
英作文や和文英訳は、ハイパートレーニングLv.3, ベスト400, システム英単語が終わって(志望校や時期によってはもう少し早く進める場合があります)、二次試験に英作文や和文英訳がある大学を受験する生徒に対策を行います。
まず最初にやってもらうのが「ドラゴン・イングリッシュ基本例題100」です。
これは、英作文に必要な100個の構文が収録されている参考書です。
いきなり英作文を0から練習しても全く上達しません。
まずは、英作文の一つ一つの文の型となる構文を覚えなければいけません。
このドラゴンイングリッシュで、まずはこの100個の構文をしっかり覚えてもらいます。
そのあとは、「キムタツライティング&グラマー」をやってもらいます。
今度は文1個1個の型ではなく、これを用いて文章全体の型を覚えてもらいます。
これをやればあとは練習のみです。
ひたすら、過去問を解いてもらっては、添削をして生徒にその度に改善してもらいます。
英作文の添削にはプロの意見が必要不可欠なので、しっかりとネイティブの先生の意見を聞くことにしています。
詳しくは、以下の英作文の指導方法が解説されているページをご覧ください。
東大英語対策について
先ほども各分野で一部記述したように、東大対策には通常のカリキュラムをこなした上で、東大の専門的な対策をしっかりやる必要があります。
これは、東大入試の問題が他の大学と比べてかなり独特でより多くの種類の英語力が求められるからです。
例えば、英語の長文読解に関しても、要約、段落整序といった問題が出題され論理的に文章が読めているか、いわゆる論理的き読解力が備わっているかしっかり見られます。
また、他の大学では珍しい小説読解も出題されます。
それに加え、英作文、リスニング、幅広い文法語法問題、和訳といった能力も必要になってきます。
これらは主に、先ほど記述させていただいた通り、「東大英語総講義」、「キムタツリスニング」、「キムタツライティング&グラマー」と過去問、東大模試の過去問を用いて身につけていきます。
要求される能力水準が極めて高くなおかつより多くの種類のノウハウが求められるので、それを身につけるための十分な時間を確保しておくことが重要です。
当塾では、よほど受験に間に合わないということがない限りは、東大志望の生徒には、他の生徒と比べて通常のカリキュラムを、半年から1年ほど早く終わらせていただきます。
こうすることで、東大英語の対策に半年から1年と十分確保するようにしています。
詳しくは、以下の東大英語のカリキュラムと指導方法が解説されているページをご覧ください。
帰国子女の英語指導
東大には実は数多くの帰国子女が在籍しています。
それも帰国子女入試で入学したというよりは、小学校などの幼少期に長期間海外に住んでおり、日本の高校を卒業して、一般入試を経て入学したパターンが多いです。
当塾にもこのような帰国子女の講師が数名在籍しております。
幼少期に海外で過ごして、中学や高校から日本にいる場合は通常の受験英語の教育方法がフィットしない可能性が大いにあります。
しかし他の生徒さんと比べて持っている英語の素質が違う分足りないところを適切に補ってあげれば英語が受験においてかなり武器になります。
当塾では、帰国子女の生徒さんの英語が限りなく強い武器になるように帰国子女専用のカリキュラムも用意しています。
帰国子女の講師が生徒さんの弱点をしっかりと把握して、必要な知識を効率よく補う支援をしてくれます。
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