赤門アカデミーのほとんどの生徒が東大志望です。
そして、講師もほとんどが現役東大生です。
その中で一番我々赤門アカデミーが得意にしているのは、もちろん東大対策です。
このページでは、我々がどのような順番で東大対策をしていくのか、東大英語の対策カリキュラムについて解説していきます。
東大英語の対策をはじめる前に
東大英語の対策を実力が伴っていな人がいきなり始めても成績が伸びるわけではありません。
東大英語の対策をはじめるには、それなりの実力が必要になります。
ここで、東大英語の対策が始められるようになるまでに仕上げておかなければいけない参考書について説明しておきます。
東大英語を始める前に、長文は「ハイパートレーニングlv3」、英文解釈は「ポレオレ」、英文法は「ベスト400」を終わらせておく必要があります。
これらかもしくはこれと同等な参考書が終わっていないと、到底東大英語の対策をすることは不可能です。
また、英文法の「ベスト400」はセンターレベルの参考書で、他二つより多少レベルは下がっています。
これは、東大英語にはあまり文法語法の知識は要求されないからです。
確かに、4aのようなかなり高度な文法問題が出題されますが、配点も小さくだいたいみんな苦手なので、入試まで時間のない人が対策するのはコストパフォーマンスが悪いです。
また、余裕のある人は、「東進英語長文レベル別問題集lv5, 6」や「桐原1000」などの1000問クラスの文法語法網羅系問題集を終わらせておけるとなお良いです。
高校2年生でハイパーのlv3、ポレポレやベスト400を終えて、まだ入試まで時間のある人は、これらの参考書を終わらせてから、東大対策に入ります。
誰もが、いきなり東大対策に入れるというわけではなく、しっかりと基礎を固めた上で東大対策に入ることが重要なのです。
東大英語の対策で使用する参考書
次に東大英語の対策で使用していく参考書を紹介していきます。
まず、英作文、リスニング以外の要約などの参考書は以下の「東大英語総講義」と「東大英語27ヶ年」を使用していきます。
「東大英語総講義」という参考書は、東大の各大問ごとの解き方、対策が章にわかれて詳しく解説されている参考書です。
まさに、東大英語対策のバイブルと言っても過言ではありません。
基本的に、「東大英語総講義」を使って各問題の解き方、対策法を学習して、それを「東大英語27ヶ年」などの過去問を使って問題演習していく形になります。
また、リスニング、英作文に関しては、対策方法が少々異なります。
まず、リスニングでは、「キムタツリスニング」を使用します。
長文の復習時の音読でしっかりCDを使って復習していれば、自ずとセンターレベルのリスニングは8割以上取ることができます。
このレベルに達したら、キムタツリスニングで演習を積むことによって、東大英語のリスニングに慣れていきます。
英作文に関しては、まずは「ドラゴンイングリッシュ」という100個の構文が載っている構文集を使用します。
ドラゴンイングリッシュで構文を100個ほど覚えることで、実際に自分が書ける構文のストックが100個用意されます。
あとはその構文の型を維持して少しずつ単語を変えれば自ずと英作文ができるようになります。
なので、まずはドラゴンイングリッシュで100個の構文をしっかり覚えてもらいます。
そのあとに和文英訳対策として、「キムタツライティング&グラマー」を使用します。
自由英作文では、東大英語総講義と過去問をドラゴンイングリッシュが終了次第使っていきます。
また、東大英語は一問一問個別の対策も重要になってきますが、全体をどう解くかということも重要になってきます。
東大英語の試験は120分で45分筆記、途中で30分間のリスニングを挟んで、残りの45分筆記に戻ります。
時間も余裕があるわけではなくとく順番も工夫しなければなりません。
なので、一問一問個別の対策が終わった後は、年度別で120分間測って過去問を解いていきます。
また、過去問の中で見たことのある問題が多くなってしまっている人は、以下のような河合、駿台の東大模試の過去問を使用します。
一年分一気に解くようになると各大問の話以外に、どのような順番で解くか、時間配分は適切かということも考慮にいれながら指導していきます。
東大英語の対策の進め方
次に、東大英語の対策の進め方について解説してきます。
各大問別対策
まずは、各大問ごとの対策を行います。
東大は全部で、10個の大問に分かれています。
それらは以下のようになっています。
- 1a:要旨要約問題
- 1b:段落整序or空欄補充問題
- 2a:自由英作文
- 2b:和文英訳or自由英作文
- 3a~c:リスニング
- 4a:文法、精読問題
- 4b:和訳問題
- 5:小説読解問題
このようにかなり多くの見慣れない種類の問題を時間も厳しい中解いていかなければなりません。
なので、この見慣れない問題を大問別にしっかり対策しておくことが必要です。
人によって、多少前後しますが、対策していく順番に説明していきます。
1a, 1b対策
まず最初に行うのが、1a, 1bのような文章の論理構成を把握する問題です。
この対策を真っ先に行う理由は、他の問題にも応用が効くからです。
文章の論理構成を素早く把握することができれば、短い時間内に言いたいことを素早く把握でき、結果的に他の問題もかなり短い時間で解くことができます。
なので、1a, 1b対策は東大対策の中で真っ先に行います。
やり方は、まずはいくつかの文章について、論理構成を生徒さんに図示させるようにします。
このやり方は東大英語総講義でしっかり解説されています。
これを5〜10個程度の文章でやれば、だいたい他の文章でも素早く論理構成がわかるようになります。
あとは、毎回の指導で、1aもしくは1bの過去問を小テストで解いてもらいます。
そして、生徒さんに、自分の解答に到るまでのプロセスと、講師の示した、そのプロセスのどこが違うのか比較検討して、講師のものと近くなるように擦り合わせていきます。
復習では、この解答に到るプロセスがしっかり正しいものかも含めて復習してもらいます。
ただ答えだけ覚えても、伸びてこないので、この解答に到るプロセスを重視して復習することが重要です。
4b和訳対策
次に和訳対策を行います。
基本的にやっていることはポレポレと同じなので、そこまで対策に時間はかかりません。
基本的に和訳は以下のステップで行います。
- 文法構造を把握する。
- 文脈と合致しているか確認する。
- 日本語として自然か確認し、違和感があれば意訳する。
この3つの対策のうち1と3は主にポレポレでやりましたが、2の文脈に合うように訳すというのが、東大英語の大きな特徴です。
東大英語は、訳してほしい分だけでなく、文章として出題され、その中の下線部を訳させる問題になっています。
わざわざ文章全体で出題しているので、その文章の文脈にそぐわない訳し方は、当然点数がきません。
なので、この3つのステップをしっかり守って、訳すように問題演習していきます。
5小説読解対策
この次に小説読解の対策をしていきます。
小説読解の対策は、基本的にまずは小説になれることが必要です。
というのも大学受験のほとんどの模試や入試の長文問題は論説文で、小説読解が要求されるのは、東大くらいです。
なので、普通の高校生は英語の小説にそもそも慣れていません。
小説独特の表現などもたくさんあります。
まずは、東大英語総講義をしっかり読んで、小説独特の表現などを身につけてもらいます。
そのあとは、しっかり回数をこなして、小説読解に慣れていくことが重要になります。
また、小説読解は、まとまった物語というよりも、物語の途中の文章を切り取って出題します。
なので、当然わからないことが多くなります。
しかし、問題を解く上で必要な情報はそこには書いてあります。
なので、仮に物語の進行上不明な部分が多くても、諦めずに問題を解く手がかりはないかしっかり探していくことも重要になります。
4a文法、精読問題対策
この4aに出題される文法、精読問題は一番最後に対策をします。
なぜなら、配点が低い割にかなり高度な文法や語法の理解が試されるからです。
習得するにはかなり訓練しないといけないので、はっきりいってコスパが悪いです。
他の問題の出来次第では、この対策をやらない場合があります。
正直全問不正解でも他ができれば全く問題ない部分です。
対策方法としては、他の問題同様「東大英語総講義」に書いてある、解き方と対策法をしっかり読んで、過去問でなんども問題演習を繰り返すことです。
また、東大英語総講義では、文法のテーマ別に出題されやすいものがまとめられています。
こちらもよく読んでおくことが重要です。
2a, b英作文の対策
英作文の対策は東大英語の対策がはじまったと同時に上記で記した問題の対策と同時並行で進めていきます。
これは、英作文ができるようになるにはかなり時間がかかるからです。
まず英作文の勉強の最初のステップは、ドラゴンイングリッシュの構文を全て覚えることです。
読むのとこ書くのは別物です。
なので、いくら長文読解ができるからといって、実際に正しく書くことができる英語のストックがないと、英作文で正しい英文を書くことができません。
なので、ドラゴンイングリッシュにある100個の英語構文を実際に覚えてかけるようにしてもらいます。
そのあと、和文英訳の対策はキムタツライティング&グラマーを使用します。
自由英作文は東大英語総講義と過去問を使っていきます。
自由英作文は、実際になんども書いて、添削してもらって、自分で改善していくことが必要です。
なので、指導時の添削指導は欠かせません。
また、ドラゴンイングリッシュで構文を覚えたのと同じように、赤本に載っているようなプロの書いた模範解答を覚えるというのも対策法の一つです。
こうすることで、自由英作文で書く文章全体の型を自分の中にストックしておくことができます。
3a~cリスニング対策
リスニングの対策はどれくらい行うかはリスニングの得意不得意によって変わります。
ここまでのカリキュラムでしっかりCDを使って長文の音読をしていれば、センターリスニング8割以上のレベルにすでにいます。
このような生徒には、キムタツリスニングを自分の自習の時間にやってもらいます。
慣れなどもあるので、コンスタントにやる必要のある人もいれば、模試や入試本番の直前に一気に取り組んでもらって耳を慣れさせる人もいます。
リスニングが極端に苦手な人は、たいてい、長文の音読時にCDを使わず、自分の思う発音で勝手に音読してきてしまった人です。
このような人は、レベルに応じて、ひどい場合は単語の発音から、それが終わり次第ハイパートレーニングlv1の音読から徐々にやり直してもらいます。
東大英語年度別過去問演習
各大問別の問題演習が終わったら、今度は年度ごとに時間を測って問題演習を行います。
過去問だと、やったことのある問題が多くて、演習にならない場合は、東大模試の過去問を使用していきます。
この演習で重要なのは、まず自分のデフォルトの解答順を決めておくことです。
我々赤門アカデミーでは、第二問の英作文の問題を必ず一番最初に読むように指導しています。
自由英作文で問題を先に読んでおけば、もしその瞬間に書くことが思いつかない場合に、先に他の問題を解きながら考えることができるからです。
あとは、基本的にその生徒の得意不得意に合わせて、とく順番を調整していますが、試験開始45分後からリスニングが始まるので、試験開始40分にちょうど問題が解き終わって、リスニングの問題に目を通せるように選んでいきます。
また、デフォルトの順番はあくまでデフォルトです。
東大の入試は英語に限らず全ての問題が均等に難しいわけではなく、簡単な問題もあれば難しい問題もあります。
それは、年度によっても異なってきます。
もし試験によって難しくて解くのに時間がかかる問題に打ちあったった時に、臨機応変に後回しにできるように、しっかりと年度別の過去問演習で訓練していきます。
まとめ
以上が、赤門アカデミーの東大英語の対策のカリキュラムです。
現役東大生の講師が多いので、東大対策は赤門アカデミーの最も得意とする分野です。
しっかりと基礎力が備わった状態で、このカリキュラムに沿って対策していけば、70〜80以上得点することは難しくありません。