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赤門アカデミーでの英語長文ハイパートレーニングの勉強法

英語の長文はほとんどの高校1,2年生や受験生にとって苦手意識が強い分野です。 さらに、英単語と英文法は、暗記の要素が強く、ほとんどの場合ある一定以上の時間をかけて勉強していけば、できるようになる人が多いです。 しかし、英語長文は初めて見る長文に対して読解しなければいけないという特性上、かなり多くの人が勉強に苦戦しています。 毎回しっかりと解いて、採点して、復習しているのに、なかなか模試での英語長文の成績が上がらなかったり、理解はできるものの読解スピードが遅く試験の場でなかなか点にならなかったりする人もいます。 そんな人に、ぜひやってほしいのが「英語長文ハイパートレーニング」を使った音読による復習です。 赤門アカデミーでは、このハイパートレーニングを使った音読をかなり重視して、力を入れています。 ここでご紹介するような正しいやり方で音読することによって、英語長文はもちろんのことリスニングの力も鍛えることができ、さらには英作文にも活かすことができます。 今回は、英語長文の成績を上げるのに欠かせない、赤門アカデミーでのハイパートレーニングを使った音読法をご紹介します。 英語長文が上達せず悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に勉強を進めてみてください

英語長文をやる前に

まず、英語長文をやる前にあらかじめやっておく勉強があります。 それが、英単語と英文法です。 今から取り組む英語長文の問題集のレベルと同じ段階の英文法の知識と英単語が必要になります。 よって、赤門アカデミーでは英語長文の勉強を始める前に英単語と英文法の勉強を一通り終えてから始めます。 具体的に申しあえげると、例えばシステム英単語の2章まで(1200単語分)と英文法の「安河内の新英語はじめからていねいに」、「東進英文法レベル別問題集lv.2, 3」の演習を十分こなしてから始めます。 もちろん、ハイパートレーニングのlv.1(後程詳しく紹介します。)などは中学の英語長文が少し長くなったくらいで、シス単が600単語程度まで終わっていれば十分解くことができます。 しかし、ほとんどの生徒さんの場合は、英単語と英文法のほかに数学も勉強しています。 これに英語長文も加えるとかなり勉強量が増えてしまい、課題をこなせなくなってしまいます。 勉強にまだ慣れていない1ヶ月限定指導時や入塾して数ヶ月の間はできるだけ本人がこなせるだけの量に集中してあげて、勉強のクオリティーを上げることが大切になります。 赤門アカデミーの課題にも慣れて、勉強のクオリティーが上がってくると、さらに課題を増やしても効率的に勉強することができます。 よって、赤門アカデミーでは一応入塾数ヶ月までは、英語の勉強は英文法と英単語に絞るようにしています。 皆さんも自分で英語長文をこれから勉強される際は、英単語と英文法の力がしっかりとついているかどうか吟味して始めることが大切になります

ハイパートレーニングの種類

次にハイパートレーニングの種類について解説していきます。 ハイパートレーニングにはレベル1からレベル3まで3種類存在します。 問題のレベルは以下のようになっています。
  • レベル1:超基礎編
  • レベル2:標準編
  • レベル3:難関編
順番に詳しく説明していきます。

レベル1:超基礎編

ハイパートレーニングレベル1は高校1年生が高校英語をとりあえず初めて勉強する人向けの問題集です。 中学の英単語と英文法の知識があれば基本的に学習はできると思います。 しかし、赤門アカデミーでは、英単語はシステム英単語が2章まで(1200まで)と英文法が東進英文法レベル別問題集lv2, 3が終わってから始めます。 これは先ほども述べた通り、英語の勉強において英単語と英文法が何よりも大切で、優先順位が高く、ほとんどの生徒さんが数学と英単語と英文法で手がいっぱいになってしまうからです。 高校2年生や高校3年生の人で、そこまで英語が苦手でない人などは、シス単の2章と東進の文法問題を終えたら、すぐにハイパートレーニングレベル1をやらずにレベル2に入る人もいます。 よって、このレベル1は高校1年生で英単語や英文法の勉強を終えていて、英語長文の勉強をしたい人や、高校2年生や3年生で英語長文が本当に苦手な人向けのものになります。 ほとんどの人もこの問題は易しく感じるでしょう。

レベル2:標準編

こちらは、ハイパートレーニングレベル2の標準編となります。 一つ前の版では、センターレベル編となってる通り、レベルとしてはセンター試験や共通テストレベルの英語長文が載っています。 高校2年生や3年生で英単語と英文法を十分勉強し終えた人が取り組むと良いでしょう。 また、高校1年生などで英語が得意な人も実際レベル1は簡単すぎると思われるので、このレベル2から入ると良いと思います。

レベル3:難関編

こちらはハイパートレーニングレベル3になります。 その名の通り、難関大学レベルの長文問題が収録されています。 ここまでくると、長文問題もかなり難しいです。 共通テストのリーディングを余裕で8割以上得点できる実力がないと手を出してもまず無意味になります。 さらに、共通テスト8割以上の実力があったとしても、読解するのは難しいでしょう。 このレベルになると、長文の中の一つ一つの文が長くなり、文法構造も複雑になります。 さらに単語も難しくなってくるので、相当勉強しないと、このレベルの問題集が余裕で解けるようにはなりません。 また、このレベル3はこの問題集のみでは長文読解力を上達させるには不十分です。 ハイパートレーニングレベル3同様の難関大学レベルの英文解釈の参考書あるいは問題集を同時並行でやったほうがよいです。 実際に赤門アカデミーでは「ポレポレ」という問題集を同時並行で進めています。

自力でのレベルの選び方

赤門アカデミーの生徒さんは基本的に講師が適切なタイミングでちょうどよいレベルの問題集を提案してくれます。 よって、どのレベルの問題集が自分に合っているのか迷うことはないと思います。 しかし、塾生でない人や独学で勉強しようとしている人は、どのレベルの問題に取り組むのがよいのか迷われるでしょう。 簡単すぎてもやる意味はないですし、難しすぎてもモチベーションが続きません。 そこで、自力でハイパートレーニングのレベルを選ばなくては行けない人に向けて一つ目安を紹介します。 基本的に、そこそこ長文の内容を理解することができて、問題の正答率が5、6割程度の問題集に手を出すとちょうどよいです。 少しやっていて、理解できない部分もあり大変に感じることもあるかと思いますが、簡単すぎては逆に学ぶものが少ないので、勉強自体のコストパフォーマンスが悪くなります。 自力で選ぶ人は、問題を自分で解いてみてどれくらい点数が取れるのか確認して取り組むと良いでしょう。

ハイパートレーニングの勉強法

次に赤門アカデミーでのハイパートレーニングの勉強法について解説していきます。 基本的にハイパートレーニングはどれも以下の順序で進めます。
  1. 問題を解く(わからない部分には下線を引く)
  2. 採点と復習(わからないところを全て無くす)
  3. 音読
  4. CDを使った音読
この4つのステップを順番に説明していきます。

問題を解く

まずは、普通に問題を解いてください。 この際注意したいことは、しっかりとわからない部分に線を引くなどの印をつけておくことです。 これは、問題に関係のある箇所に限りません。 本文はもちろんのこと、英語の問題文や選択肢などわからないものがあれば全てに印をつけましょう。 また、わからないものとは意味がわからない単語に限らず、わからない文法構造や熟語など全てに印をつけましょう

採点と復習

次に、問題を解いたら採点と復習をしましょう。 ここで、自分の解いた問題を採点し、解説を読んで理解するのはもちろんのことですが、問題を解く際につけた線や印の箇所も合わせて確認します。 ハイパートレーニングの最大の特徴が、「徹底精読」というものです。 これは、各unitの問題の解答解説の後ろについています。 この「徹底精読」では、本文の文が一つ一つ丁寧に解説されています。 訳はもちろんですが、文法構造も明記されており、さらに注意すべき文法事項も載っています。 下には、重要語句がまとめられていて、問題文の全てがここで解説されていると言っても過言ではありません。 よって、わからない部分は基本的にこの「徹底精読」をみていただければ全て解決します。 復習の際には、この「徹底精読」を使って、わからなにところは全て無くしてしまうことが大切になります。 次のステップに音読がありますが、わからないところを放置して音読したところで、そこの部分が定着せずに終わってしまいます。 ですから、問題の解答解説を理解するのはもちろんですが、復習ではわからない部分を全て無くして覚えてしまうことが非常に大切なのです

音読

採点と復習が終わりわからないところが全てなくなった状態で音読を始めます。 まず、重要な注意点としては、必ずわからないところを全て無くた上で音読するということです。 音読することによって、新しく覚えた内容をより定着させていきたいところで、わからないところを放置していると、音読の意味がなくなってしまいます。 必ず復習時にわからない部分を全て潰した上で音読しましょう。   そして、いよいよ音読について解説していきます。 まず、音読は目安として1つの長文につき1日3~5回音読をしてください。 大抵の場合1週間で3unitずつ進めるので、1日あたり9~15回程度文章を読むことになります。 人によっても違いますが、ほとんどの人は、この回数より下回るとスラスラ音読できなくなる傾向にあるので3回以上は音読が必要です。 また、字面で読んでしまうのではなく、意味や文法構造を思い浮かべた上で頭を使って読むことが大切です。 お経のように何も考えずに声だけ出している状態では音読の意味がなくなってしまいます。 内容も思い浮かべながら音読するようにしてください。 内容が思い浮かべられているかどうかのチェックの仕方は、各段落ごとに簡単に内容を口で説明してみたり、難しそうな文を自分で選んで和訳したりするということです。 内容が思い浮かべられてない場合、内容を説明したり和訳したりする際に、必ず読み返さなければなりません。 自分がもう一度文を読み返してしまっているということは、内容が十分考えられないまま音読をしているサインになるので、十分注意が必要になってきます。   勉強が進み、ハイパートレーニングレベル3まで到達すると、従来のように、単に毎日3回読んだからといってスラスラ読めるようになったり、文を指定して訳すことができなくなる人がいます。 従来通りのやり方でもうまくいかない人は、音読や口頭での和訳の部分練習がさらに必要になります。 以下のステップで音読を実施してみてください。
  1. CDを使い、1文ずつCDの音源を聞いてから、読んでみる。スラスラ読めるようになるまで繰り返す
  2. 1文ずつ音読したあとに、スラスラ口頭で和訳できるか確認する。できるようになるまで繰り返す。
  3. 段落ごとに音読してみる。つまったらその1文のみ再度練習してもう一度段落で音読する。
  4. 段落を音読した直後にランダムに文を選びスラスラ口頭で和訳できるか確認する。
このステップを1日で一気に終えてしまえばあとは従来通りの毎日3~5回の音読でも前のようにスラスラ読むことができます。 レベル3の音読で重要になってくるのがこの口頭での和訳になります。 レベル3にもなると文構造がかなり複雑化します。 音読では、この文構造を明確に認識しながら読むことが大切になります。 直後に口頭で和訳をしてみることによって、文構造をとらえながら読むことができていたかどうかのチェックになるのです。 この口頭での和訳は多少日本語として不自然なものになっても構わないので文構造がわかるような直訳に近いものが望ましいです。 レベル3の音読で苦戦する人はこのように1文1文緻密な練習が必要になってきます。

CDを使った音読

最後にCDを使った音読による勉強法をご紹介します。 今からご紹介するCDを使う音読による勉強法を行うことによって、長文の勉強をしながら同時にリスニング対策にもなります。 音読をしっかりとこなしてきた生徒さんの中で、リスニングに苦手意識のあった人はいません。 近年では、共通テストのリスニングが難しくなり、東大にもかなり難しいリスニング問題が大きな配点をしめています。 リスニングがいままで以上に重要になってきていることには変わりがありません。 ぜひ、CDを使って音読をする習慣をつけてみてください。   まず最初に、ある程度自分でスラスラ音読ができるようになったら、CDを再生して自分の思っている発音やアクセント、リズム感と違うところがないか探して音源にあわせます。 その次にシャードーイングを行います。 シャードーイングとは、CDの音源を流して、その流れた音源と同時に自分も読むという行為です。 これをすることにより、よりネイティブらしい発音やリズム感を強制的に身につけていきます。 日々の3~5回の音読をこのシャドーイングに置き換えれば十分です。 さらに、ある程度シャドーイングができるようになったら、テキストを見ずにCDだけを再生して何をいっているのか理解できるかチェックしましょう。 十分音読やシャドーイングを繰り返せば、最後にCDだけで聞いてみた時に今まで以上に英語が聞き取りやすくなっているということがわかると思います。

ハイパートレーニングのテスト

最後に赤門アカデミーでハイパートレーニングをどのようにテストしているのかについて解説します。 ハイパートレーニングの音読がしっかりできているかどうか確認するのには、目の前で音読してもらうのが一番です。 よって、英語長文の確認テストは、英文法同様に最初の1時間の筆記テストの時には行わず、口頭で行います。 たいていの場合1週間に3つずつ長文を進めますが、全ての音読を確認する時間はないので、ランダムに1つ講師が選びます。 そこを各段落ごとに音読してもらいます。 そして、音読に問題がなければランダムに指定した文を和訳してもらったり、内容を説明してもらったりとわかっていなければいけない項目について聞いていきます。 ここで、問題なくスラスラ音読ができ、詰まることなく和訳もでき、講師の質問に問題なく答えることができれば、無事合格になります。 基本的に先ほど説明したようにハイパートレーニングを勉強しておけば不合格になることはありません。 しかし、この勉強法は1日1~2時間はかかってしまうので、時間がない時などはできない人が多いです。 しっかりと毎日1~2時間確保して音読をするということが大切になります。

まとめ

以上が、赤門アカデミーでのハイパートレーニングの勉強法とテストについての解説です。 赤門アカデミーでは、ハイパートレーニングを使った音読による勉強法を重視しています。 この勉強をしっかりとこなしてくれた生徒さんで英語長文が苦手な人はいません。 まずは、つまらずに音読ができるかどうか、そして、任意の文について音読直後にすぐに和訳することができるかどうかを確認してみてください。 そして、最終的にテキストを見ずにCDだけを聞いて理解できるかどうか確認してみてください。 これができるようになるまで、毎日1~2時間ほど音読の時間を確保して練習していれば初見の文章でも簡単に読み進めることができます。 赤門アカデミーへの入塾を検討している場合は、これでイメージが掴めたと思います。 また、検討していない人でも是非この赤門アカデミーのハイパートレーニングの勉強法を参考にして、自分の勉強に取り入れてみてください。]]>